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彼は私のことをとても愛してくれている。
分かっているけれど、私の姿を見ただけで欲情する、という彼に私はいつも戸惑う。
「私とセックス、どっちが好きなの?」
確かめたくて、冗談で聞いてしまうこともある。
私はホントウはセックスがあまり好きではない。
私としては、キスをして、ぎゅっと抱きしめてもらえるだけで、十分満足なのだ。
彼にはこの気持ちは伝えてあるけれども、だからと言ってヤリタイ盛りの同い年の彼が遠慮ができるわけもなく、いつも「申し訳なさそうな」顔をしながら、私をベッドまで抱えて、服を取っていく。
私はされるがままにキスを受けながら、「また感じてる演技をしなければならない」ことを思い、そっとため息をつく。
私はセックスでイッたことがない。
…昔読んだ本で、オナニーでコツを掴めば、イキやすくなる、そう書いてあったのを鵜呑みにして、ローターでのオナニーを覚えた。それならたやすくイケるのだけれど、それがセックスの練習になるなんて、やっぱりとても思えなかった。
今では、はじめの目的とは違って、彼と濃厚なセックスをした後、イケなくて、どうにもやりばの無い自分をなぐさめるために、オナニーをするようになってしまっていた。
彼とのセックスが気持ち良くないわけじゃない。
でもどうせなら登りつめてみたい。
いつかは、愛する彼の前で…そう思っていた。
彼は私に最大限の努力をしてくれる。
何とか私を「気持ち良く」させようと、頑張ってくれる。
でも、私は恥ずかしくて、自分のいちばん「どこ」が感じるのか、言えないから、彼も手探りで私の「そこ」を見つけていくしかない。最近は私がヴァギナより、クリトリスの方が感じることが分かってきてくれたからか、必ず前戯ではクンニリングスをしてくる。はじめはすごく恥ずかしくて抵抗ばかりしていたんだけれど、彼の私を気持ち良くさせよう、って言う気持ちにこたえなければならないと思って、私も頑張って我慢する。
…でもオフロに入ってない時は、今でもやっぱり嫌。
ホントウに偶然、その時私はオフロに入っていた後だった。
いつもみたいに、ベッドに横にされ、またクンニされるのかな…そう思っていたら、彼はちょっと悪戯っぽい顔をして、こう言った。
「顔の上においで」
ええっ?
私は彼がどうしたいのかよくわからなくてモジモジしてると、彼が強引に膝立ちして軽く足を開いた私の、その股の間にあおむけで寝てしまった。
私は彼に下から股間を見上げられるカタチで、足を広げている…
昔見た彼のえっちなビデオで、ソープランドのおねぇさんがやっていたようなスタイル。
余りに恥ずかしくて私はきちんと膝で立っていられない。
「やだっ」
って言いながら、私は彼に見上げられないように、前かがみになった。
そうしたら彼が、無理矢理私の胸を支えて、きちんと膝立ちできるような格好にさせて、ちょっと厳しい目つきと口調で言った。元来Mっ気の強い私は、ゾクリとする。
「ダメだよ。ちゃんと立ってなきゃ。」
泣きそうな私を無視して、彼の舌が急に私のクリトリスに触れてきた。
「あっ」
って思わず声を上げてしまって、また泣きそうになる。
だって、私達のいる部屋のすぐ隣には、私の弟がいる部屋だから、あまり大きな声を出したら、聞こえちゃうから…
彼は私がちゃんと直立できるように、両手は私の胸を支えるように、乳首をいじりつづける。口は器用に、いつもより優しく、私のいちばん感じるところを探りつづける…
もう半分パニック状態だった。見下ろすと彼の悪戯っぽい目にじっと見つめられる…。
ギュっと目を閉じて、声が出ないように頑張っていた。
しばらくそうやっていたら、もう腰がガクガクになってきてしまった。ただでさえクリトリスは感じやすいのに、その上、感じてくるといちばんに敏感に反応してしまう乳首を攻められたら…。
膝立するのが本気で辛くなってきた。でも、私がちゃんと立ってないと、彼の上に体重をのせてしまうことになる。私がそれをできないのを分かっていて…なんてヒキョウなやり方だろう…。
「もう…ダメ…」
彼は私の口からその言葉を引き出すと、満足そうに微笑みながら、私を開放してくれた。
ホッとしたのも束の間、今度は私をワンちゃんの格好にさせたままにする。
いつもだったら、ここでもう、我慢できなくなった彼が挿入してくる。
そう思っていたら…
「そのままだぞ」
って、彼だけがベッドに普通に座ったまま、ワンちゃんの格好の私を後ろからせめてきた。彼の無骨な指が、また執拗に私のソコ全体を撫でながら、ちょっと強めに私の乳房を掴んだ。思わず腰が引ける私を手で押さえつけながら…
今日はいつもと違うことが多すぎる…
私は恐らくグチュグチュになってるソコを後ろからじっと見られている…
羞恥心で、私は普段あまりかかない汗を背中ににじませていた。
自分が背中からせめられると、感じるのは知っていたけど…
彼はクリトリスを撫でながら、ヴァギナにそっと指を一本差しいれた。
たった一本なのに、腰がのけぞる。
どこが感じるのか、見つけようとするように、中でかき回す…
その動きひとつひとつに翻弄されて、声も、もう我慢できなくなっていた。
彼はそれを感じ取ったのか、じらすように一本ずつ指を増やしていく。
早く…奥までホシイ…。
彼のが…。
でもまだ彼は入れてこない。
なんで?って半分悲しくなる。
ワンちゃんのハズカシイ格好のまんま、彼の指にいいようにもてあそばれている自分…。
私だけこんなに感じて…
でも、彼が3本入った指で、激しく奥まで突いてきた時、もうそんな気持ちはどこかへ飛んでしまった。今までそんなこと、されたことなかった…
自分でも発しているのが恥ずかしいと思うくらいの声で、私は泣くように声をあげながら、思わず自分で腰を動かしてしまっていた…
彼は私から指をぬくと、快感と羞恥のあまり涙を浮かべる私を、後ろから見つめて、満足そうにそっとキスをしてくれた。
…彼の指が引き抜かれたことが、物足りなくて仕方ない…
したことないけど、もう、挿れて、って、おねだりまでしようかと思っていたら…
「俺の、咥えて。」
って、フェラチオをねだられた。
彼は私のフェラが大好きだから、セックスの間にそれを求めないことはない。
私も、自分だけが気持ち良くなるのは恥ずかしいから、彼に精一杯の愛撫をしてあげる。
いろいろ研究をするうち、私はフェラがすごく上手になってしまった。
私はジンジンするアソコを彼の腕にこすり付けるようにして、少しでも熱を逃しながら、むさぼるように、彼のモノを咥えた。早く、私の中に入れたくなるように…
彼が気持ち良さそうにしている。
もっともっと、欲しいの?
私は彼の気持ち良いところは全部知っている…
咥えながら、左手で彼のタマをそっと愛撫する。彼の体が一瞬ぴくん、とはねる。
私は嬉しくて、右手でペニスをゆっくり撫でながら、舌でタマの方を舐めあげる。口に含んで、ゆっくり転がして…ときおり唇を閉じ、唾液で濡れたそこを、ペニスの方から続けてこする。
彼の声が堪えきれず上がると、口をペニスに戻し、強弱をつけながら、上下に動かし、舌を絡ませる。時折、ノドの奥まで導くと、ホントウに彼は気持ち良さそうに見えた。
しばらくそんなふうに私の唇をタンノウした彼は、腕を私に伸ばした。彼の挿入の合図だ…。
私は口をペニスから離して、今度は無抵抗で彼の上にまたがる。騎乗位…。
彼は私のソコの場所を確かめもせず、軽く押し当てると、一気に私に挿入してきた。
その瞬間は、いつまでたっても新鮮…
体に電気が走ったように、ビリビリする。息がとまる。彼のモノが馴染むまで、私のヴァギナが伸縮をする…自分で最高の快感を探していく、不思議な器官。
私はもう充分に濡れたソコを激しく突かれて、息も絶え絶えにあえぎつづける。
短い間隔のピストンで奥まで貫かれる…
それでもまだ理性の枠が残っている私は、声だけはもらさないように静かにあえぐ…。
彼が「フェラが良かったから、もうイキそう」と言った。
自分がイクことを知らない私は、いつでも彼のタイミングでイッてもらっても、構わなかった。彼が気持ち良いなら、それで満足…
「いいよ…出して…」
私はいつも彼を口で受け止めてあげる。
彼のを全部口で飲み干してあげて、それでセックスが終わるのが定番。
彼は興奮するほど量が多くなるから、多い精液を口にするとき私はことさら幸せだった…
彼のペニスが私の中で張ってきた…と思ったら、彼の指が、上に乗っている私のクリトリスに伸びてきた。優しく愛撫され、そのまま下から突き上げられる。
いつもなら、その指がキツすぎて痛いから、イヤだって、止めてもらうんだけど、今日は何故かいつもより優しくて…確実に私の感じるところを攻めてきた。たった何ミリかのクリトリスでも、気持ち良いところってのは、それぞれ違うことを、男の人は知ってるんだろうか…。
私はもう無遠慮に声をあげ始めていた。
カクジツにいつもより感じている…それは彼が指を止めた後もそうで…
彼の腰の動きが変わる。
私のクリトリスに体を押しつけるように短いピストンを繰り返す…
何か、私の中で弾けた気がした。
自分で体を押しつけながら、私はある部分を追いかけ始めていた。
他のことは何も考えられなくなっていた…
「…もう、出そう…」
彼のそういう声も半分霞かかって聞こえる…
あ、私も…?
そう思った瞬間、今まで知らない波が押し寄せてきた…。
あまりに急だった。ドクン、と鼓動が鳴ったような気がした。恐いような気分になって、咄嗟に私は声を上げてしまった。
「ああっ…!も、イクぅ、イクっ…ああん!!」
瞬間、頭の中まで真っ白になってた。
私は泣いているのか、叫んでいるのか分からない声をあげてしまっていた…。
多分続けざまに、声を上げていたと思う。
そんな声、あげたことないし、そんな恥ずかしいセリフ、言ったことない…でも、言わずにいられなかった、ホントウの言葉…。
同時に彼が
「もうダメだっ…!」
と言った声を聞いた。
いつもなら、ここで私は素早く彼のモノを咥えてあげて、口の中に出してあげるのに、そんな行動が取れなかった…それより、私の中に出して欲しくてたまらなかった…
けれど、彼は私から急いで引き抜くと、騎乗位のまま、彼にしがみついている、私の背中に向けるように勢いよく放出した。
私は、呼吸をするのが精一杯だった…。
息をして、酸素をいっぱいとっていないと、このまま死んでしまうかも知れないと思った。気絶しそう…
彼の上で、彼にしがみついたまま、全身の震えが止まらない。全身が、頭の中まで痺れてて、理性がまったく働かない。意識が完全に飛んでしまっていた…
何とか自分を取り戻そうと、彼の存在を確かめるように、震えながら、彼の顔にキスを浴びせる。でも、それすら、ハッキリした意識下にない…。彼も荒い息のまま、私を強く抱きしめてくれる…
その状態がどれくらい続いただろう…彼のほうは随分覚めてしまったようだけれど、私は一向に回復する気配がない…。
『私、イッたんだ…』
少しだけ回復した頭で、やっと、ぼんやりとそう自覚した。
彼は身を起こし、まだ身体の震えが収まらない私を優しく抱き上げると、キスをしながら、ベッドに横にしてくれた。
「ああ…ゴメン、散らかして…」
彼が笑いながらタオルを手にする。
「ベッドも冷たいでしょう?」
私は返事をすることもかなわない。いつもなら、私がキレイにする役目なのに、まだ意識がハッキリしない…
しっかりしてよ…自分に言い聞かせるけれど、彼は迷惑な顔はしてなかった。
涙目の私に時々キスをしながら、私の背中や太股に散った精液を拭いていく。
「…替えのTシャツ…そこに入っているから…」
私は裸の彼にそう言うのが精一杯。
動けない。特に下半身がガクガクしていて、立ち上がろうものなら、転んでしまいそうだった。信じられない…。
「…気持ち良かった?」
彼はホントウに満足そうに笑いながら、そう聞いてきた。
いっつもなら私はここで
『まぁまぁかな』
なんてあいまいな返事をするんだけど、今日はこたえる余裕なんてない。快感が、終わってもう随分経つのに、続いている。
「ん…」
私はキスをひとつもらって、横になる。
彼はTシャツを出してきて、着てしまった。
私はというと、服を着るのもおっくうで、タオルケット一枚身体に巻きつけて、ネットをはじめた彼の背中に抱き着いた。広くて、暖かくて、筋肉質な背中。いつもの背中なのに、いつもと違って感じた。優しい人。私の大好きな人。
「…イッちゃった…」
私は彼の背中に唇をつけて、小さくそう言った。
彼は背中を向けたまま、照れくさそうに「うん」と答えてから、キーボードから手を放した。
「…あんなにギュウギュウ締められたら、暴発するよ。」
笑いながら正面を向き、私を抱きしめた。
「ゴメン…」
と答える半泣きの私に『でも、すごく気持ち良かったよ』と言ってくれた。
「あんなの、初めて…」
そう言ってふと顔を上げると、また彼が悪戯っぽく笑っている。
「イクって、あんなセリフ聞いたのも初めてだ。エッチだなぁ…」
って。
『ばかぁ。』
私は心で言いながら、うつむいてしまった。
すっかり回復してしまった彼が、また欲情したように、私のオシリの辺りを撫でて、言った。
「…もいっかい、しよっか…」
それは、ノーサンキュー…ホント、身体もたないもん…
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